サンゴ礁学ニュース

2011年07月11日UP

月刊ダイバー:若手の会連載スタート

7月10日発売の月間ダイバー8月号から、サンゴ礁学若手の会の連載「サンゴ礁を学問する」がスタートしました。

連載第一回目は、事務局の浪崎が「65名の研究者が、人とサンゴ礁の共生を探る」というテーマで書いています。ご覧ください。

今後、毎月サンゴ礁学若手の会で12回ほど連載をしていきます。ご期待ください。

事務局 浪崎直子


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2010年05月29日UP

沖縄滞在:水甕のように

C01ポスドクの本郷です.

先週,琉球大学に行ってきました.
出発日の東京はカラッと晴れて,湿度は50%程度でとてもすごしやすかったです.
しかし,那覇空港に着くや,カラッと晴れているにもかかわらず,ムッとした湿気で,
少し歩くだけで汗がだらだらと出てきました.
やはり,亜熱帯です.

毎回,沖縄に行くと,新しい知識を得ることにしています.

今回は,「水甕」です.

塊状のハマサンゴをくりぬいて水甕を作ることは,どこかで聞いたことがありましたが,
今回見たのは,石灰岩(たぶん,琉球石灰岩)をくりぬいたものでした.
ハマサンゴなら均質で,水密性も高いと思いますが,石灰岩は様々な造礁生物から
構成されていて,空隙率が高く,水がこぼれそうなので,石垣にはなっても,
水甕には適さないと思っていました.
なぜ水甕にしたのでしょうか.だれか教えてください.

そこで,ふと思いました.
ひょっとすると,これが理学では答えを導き出すことができない課題なのかもしれません.
この1年間,サンゴ礁学の人たちと関わってみて,これまで知らなかった知識が増えてきました.
とくに,人文社会の人たちからの情報が刺激的です.
これまでなら,「水甕」の前を歩いても,素通りでしたが,今回はまじまじと見てしまいました.

日々,皆さんとの議論によって,「サンゴ礁学」の知識が増えていくことを実感しています.
これからも,水甕のように,知識という名の水をたっぷり蓄えていこうと思います.
ただ,大事なことは,水甕をどんどん大きくすることと,
さらに大事なことは,水を汲んでもらう耳学問にならないように,
水を自分で汲んでくることだと思いました.
posted by サンゴ礁学事務局 at 16:22 | Comment(0) | 若手の会から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月06日UP

産卵シーズン

湯山です

沖縄は少しずつ暑くなってきました。
もうすぐサンゴの産卵シーズンが始まります。

私はサンゴの研究を始めて以来、
ウスエダミドリイシのプラヌラ幼生や幼ポリプを使っているため、産卵シーズンはサンプリングシーズンでもあります。
ウスエダミドリイシの産卵は年に1、2回なので、
この時期に、プラヌラ幼生やポリプが手に入るかどうかが
一年分の実験の成否を意味することもあります。

ところがこの幼ポリプの飼育は意外と難しいのです。
幼ポリプは成体とは異なるストレス応答をすることがあるのです。
高温下で飼育すると、成体の場合、細胞内に共生する褐虫藻が吐き出されて白くなるのですが(いわゆる白化現象です)、
幼ポリプの場合、ベイルアウトという現象が起きる場合があります。

ベイルアウトとは、
褐虫藻は排出されないまま、軟組織が収縮し、プラヌラ幼生のように丸くなって骨から抜け出すことです。
その後はいくら待ってももとのポリプにもどることはありません(でした)

また、幼ポリプを長期飼育をすると、サンゴが藻に覆われる事があります。
その結果、手元にのこるポリプはごくわずかとなり。
遺伝子抽出はいつも一発勝負という辛い状況に追い込まれます。

ウスエダミドリイシの幼ポリプは、共生させる褐虫藻を選択できるため、
うまくいくといい研究対象になるのですが
毎年一回だけのサンプリングやRNA抽出は
スリル満点で心臓に悪いです。

今は沖縄に住んでいるので
今年こそ、他の種類のさんごにも目を向けたいと思ってます

 

色々大変ですが、サンゴの産卵は神秘的ですばらしいです。サンゴポリプ.jpg
機会があったらぜひ見てみてください。
写真は、変態後約2ヶ月のポリプです。

 



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